短距離を速く走るために必要な下半身の筋肉は、決まっている!
陸上をしてれば、どの筋肉を鍛えれば良いかを調べることがあると思います。
これは、特に今のレベルで満足していない選手が、ステップアップするために必要としていることです。
実際に走りの場面で、どこの筋肉が使われているのかについて合わせて理解することで、さらなる競技力の向上に繋がると考えています。
本記事では、短距離に必要な筋肉だけではなく、その筋肉がどのように働いているのかについて紹介したいと思います。
速く走るために必要な筋肉
大腿直筋
https://nobiru-karada.com/functional-anatomy-rectus-femorisより引用
この筋肉は、太ももの前面にある筋肉で、股関節の屈曲(曲がること)と膝関節の伸展(伸ばすこと)に関係しています。
陸上において、非常に重要になる動作の一つとして、「足のひきつけ動作」と言われるものがあります。これは、走っているときに、足を後ろから前に戻してくるときの動作です。この動作時に、使われている筋肉の一つになっています。
また、膝関節への働きもあり、接地時に膝が曲がらないように衝撃に耐える筋肉にもなっていて、必要不可欠な働きをしています。
https://sprint-condition.info/category5/entry578.htmlより引用
大腰筋
https://1post.jp/1262より引用
この筋肉は、股関節の後ろから太ももの前にまでつながっている筋肉です。この筋肉は「上半身と下半身でつながっている唯一の筋肉」です。よく言われる「腸腰筋(ちょうようきん)」と言われるものは、この大腰筋ともう一つの筋肉を合わせての名称です。実際に、「大腰筋」の大きさが短距離の疾走速度と関係があることが科学的に証明されました。
大腰筋の働きとして覚えていてほしいのが、股関節の屈曲(曲げること)に働いているということです。これは、上の大腿直筋と同じ働きをしているということです。
大事なことは、
同じ働きをしている筋群でも重要なのは、より体の中心に近い筋肉であるということです!
これには理由があるのですが、簡単に言うと筋肉は体の中心から近ければ近いほど、力を発揮しやすいという特徴があるためだと考えて下さい!!
そのため下半身を動かす筋肉の中で、大腰筋は重要であると言われているのです。
ハムストリングス
http://www.mori-family-bs.jp/14943152854537より引用
これは、太ももの裏側にある筋肉です。短距離選手などでは、よく肉離れが起きる場所ですね。この筋肉は、主に股関節を伸展する(伸ばす)働きと、膝関節を屈曲(曲げる)働きがあります。この筋肉においても短距離の疾走速度と関係があるという研究結果があります!
走っているなかで、足が地面に接地したあと、膝を前方に速く突き出すことが重要です。膝が前に出すぎると、接地の位置が前になってしまい走りが崩れてしまいます。そうならないために、膝が前に出ていこうとするのを止めなければなりません。この止めようとする力を発揮するのがハムストリングスです!
この止めようとする力は非常に大きく、膝下が膝より前に出てしまう「リーチアウト」をしてしまうと、より膝を引き戻すのに大きな力が必要になるのでハムストリングスは肉離れをしやすくなります。
大殿筋・中殿筋
https://s2andco5.blogspot.com/2017/05/より引用
大殿筋の主な働きとして股関節の伸展があります。これは、ハムストリングスと同じ役割を持っています。それに加えて、地面に対して大きな力を発揮するための役割を担っています。この重要性については、下の記事にまとめています。
中殿筋の主な役割として、走っているときの骨盤の安定性を高める働きがあります。この筋肉がしっかりしていないと、短い接地時間内に大きな力を生み出せなくなり、結果的に疾走動作に悪影響を及ぼします!
まとめ
本記事では、陸上初心者にも分かるように書きましたが、この分野は本当に奥が深く、筋肉の働きを全て網羅するということは、人間の動作全てを理解することに等しいので非常に難しいです!
大切なのは、全体的にバランス良く筋力を増加させることです!
少し難しかったかもしれませんが、頑張って理解してみて下さい!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
具体的なトレーニング方法は下の記事にまとめているのでぜひ!