陸上選手の「バネ」ってなに??

フリー素材トレーニングの科学

バネって腱なんです!

陸上選手が、練習や走るが速い人を見たりした時に気軽に「あの人バネがすごいな!」と言ってしまいがちですが、本当に「バネ」の正体をご存知ですか??

ばねの特徴

ここでは、金属の普通の「ばね」について考えたいと思います。
ここで、クイズです!
ばねは、引き伸ばすと、もとに戻りますよね!?
では、
「ばねは、どうすれば、引き伸ばしてからもとに戻るスピードを速くできますか?」

分かりました?
正解は、「できる限り引き伸ばす」ことです!
バネを伸ばせば伸ばすほど大きな力で、速い速度で戻ることが予想できましたか?

このように、戻ろうとする力のことを弾性エネルギーと言います!

弾性エネルギーが大きい=バネが十分引き伸ばされているということです。

https://www.dcm-ekurashi.com/goods/274332より引用

次は、走る時の「バネ」に関わるアキレス腱について説明していきたいと思います!

 

アキレス腱って何?

アキレス腱というのは、ふくらはぎの腓腹筋・ヒラメ筋をかかとの骨とつなぐ役割をしているものです!
ふくらはぎの筋肉ーアキレス腱ー骨

ちなみに牛のアキレス腱は、牛すじとして食べられています。

http://www.kic-ssc.com/spin/corner241184/index.htmlより引用

アキレス腱と「バネ」

これを説明するためには、ジャンプの着地から、もう一度ジャンプするときの動きを見てみることから始めたいと思います。この時のアキレス腱の動きを見てみて下さい!

http://arunners.org/bane/より引用

[地面に着く直前]〜[地面から離れる瞬間]

この時にアキレス腱は、一度引き伸ばされてから、短くなっていると思います!

これは、先ほど説明したような、ばねの動きと同じ効果を得ています。

つまり・・・
アキレス腱が引き伸ばされれば伸ばされるほど、弾性エネルギーが大きくなるということです!

これをうまく使って走れる人のことを「バネ」を上手く使えていると言われています!

次は、実際にバネを使うために必要なことについて説明していきたいと思いますが、その前に、下の記事を読んでいただいたほうが、理解は深まると思いますのでおすすめします!

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ここでは、上の記事と今回の記事をあわせて考えていきたいと思います。
短距離は、「筋肉が伸び縮みしにくい筋肉を持つ」人が、パフォーマンスが高くなるという内容です!

この記事では、アキレス腱が引き伸ばされることで「バネ」が活用されると説明しました。

では、このアキレス腱がついているふくらはぎの筋肉が柔らかすぎると、どうなるでしょうか?

http://arunners.org/bane/より引用

正解は・・・
アキレス腱は、筋肉が伸びることによってあまり引き伸ばされない

「バネ」が戻ってくる時の力、弾性エネルギーが上手く使えないということです!

分かっていただけましたか?

ちなみに、なぜバネを使う必要があるのかと思う人がいると思いますが、人間の身体の筋肉だけで発揮できる力は、本当に小さなものだからです!

これは、何かを行うための準備動作などが必要なことから説明できると思います。準備動作があるものは、基本的に何らかの物理的な効果を活用しているのです!

例としては、立ち幅跳びで腕を振ったり、跳ぶ前にしゃがんでから跳ぶというものが挙げられます。

まとめ

「バネ」とは、アキレス腱を活用した動作のこと

「バネ」は、パフォーマンスの動作を上げるために必要不可欠な技術

ここまで読んでいただきありがとうございます。
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