世界陸上100mレース分析

フリー素材トレーニングの科学

世界レベルの選手の特徴まとめ

今回の記事では、第11回世界陸上競技選手権大阪大会の報告書にある100mについてに分析結果を紹介したいと思います!

世界の選手の特徴を理解することは、自分のこれからの課題を把握するための一つの要素として活用することができると思います!

紹介する論文

「世界一流陸上競技者のパフォーマンスと技術」に掲載されている100mのレース分析というテーマについてです。

この研究に参加研究者には、現在の桐生祥秀のコーチをしている土江寛裕さんがいます。このことから分かるように・・・

陸上競技には、必ず科学の力が必要だということです!

トップレベルの選手通過タイム

まず、皆さんに見てもらいたいのは世界レベルの選手と日本人選手のそれぞれの距離の通過タイムについてです。

男子海外選手

https://www.jaaf.or.jp/pdf/about/resist/t-f/11iaaf_osaka.pdf#search=%27陸上+選手+必要な科学%27より引用

女子海外選手

https://www.jaaf.or.jp/pdf/about/resist/t-f/11iaaf_osaka.pdf#search=%27陸上+選手+必要な科学%27より引用

男女日本人選手

https://www.jaaf.or.jp/pdf/about/resist/t-f/11iaaf_osaka.pdf#search=%27陸上+選手+必要な科学%27より引用

結果から考えられたこと

レースパターン

トップを争うためのレースパターンとして二通りの方法が考えられました。
◯最高速度を高めて、後半の失速が大きい

◯スタートからの加速能力が高く、スピードの低下が小さい

この2つのパターンによって、トップを争える可能性があるという可能性が示されました。短距離選手は、これらのどちらかの形を目指すことが大切であるということです!

最大スピード

男女ともに、最大スピードとゴールタイムには、関係があり、最大スピードが高ければ高いほどゴールタイムが速くなる傾向がありました。

30m通過タイム

男女ともに、30m通過タイムとゴールタイムは関係があり、通過タイムが速いほどゴールタイムが速くなる傾向がありました。

ゴール前のスピード低下

ゴールタイムとの関係では、男性選手では関係が見られませんでしたが、女性選手では関係が見られました。

◯男性
トップスピードが高く、速度低下が大きい選手やトップスピードがあまり高くなく、速度低下が小さい選手が、それぞれ複数人いたのでタイムと関係がなかったと考えられました。

◯女性
女性では、速度の低下が小さい選手ほどタイムが速くなるという関係が見られました。

最大スピード到達区間

◯男性
50~70mの区間で最高スピードに達していました。
◯女性
40~60mの区間で最高スピードに達していました。

スタートの反応時間

男女とも、ゴールタイムとの関係が見られませんでした。

まとめ

世界のトップレベルの選手には、2種類のレースパターンで勝負する選手がいる。

これは、世界陸上に参加している選手の中でもトップスピードの重要性があるとされていますが、これは、どのレベルの選手においても重要であるということが明らかです。

なによりも高いレベルの選手内での特徴ということを忘れないで下さい!

ここまで読んでいただきありがとうございます。
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