一流短距離選手の走動作の特徴は6つある!
世界一流選手の動きの特徴を知っておくことは、速く走るための本質を見つけることにも役立つことだと思います!
今回は、世界レベルの短距離選手の走る動作の特徴についてまとめました。
これからの練習に、ぜひ役立てて下さい!!
https://qoly.jp/2017/08/06/shinji-okazaki-at-world-athletics-championships-2017-iks-1より引用
紹介する論文
「世界一流陸上競技者のパフォーマンスと技術」に記載されている一流短距離選手の疾走動作の特徴というテーマについて説明していきたいと思います!
目的
男女の100m、200mの上位選手と日本代表選手について、それぞれの選手の走動作の特徴を明らかにすることとしました。
”より高いパフォーマンスを発揮するために必要な要素を見つけること”
対象の選手
https://www.jaaf.or.jp/pdf/about/resist/t-f/11iaaf_osaka.pdf#search=%27陸上+一流選手の動作%27より引用
特徴
ストライド・ピッチと疾走速度
ストライドと疾走速度には、世界陸上の100mと200mでは関係が見られませんでした!
しかし、ピッチにおいては、疾走速度との関係が見られました!(200mよりも100mにおいて強い関係が見られた。)
ちなみに、身長からのストライドを考えた時にボルト選手は平均的なストライドなんです!
ももあげ動作
ももあげ角度、ももあげ速度は、両方とも疾走速度と関係がありませんでした!
しかし、ももあげ角度は、日本人選手のほうが海外選手よりも大きいことが分かりました。
https://www.jaaf.or.jp/pdf/about/resist/t-f/11iaaf_osaka.pdf#search=%27陸上+一流選手の動作%27より引用
引きつけ動作
引きつけ動作は、脚を後ろから前にスイングしてくる時の膝の曲げる動作のことを示しています。
引きつけ角度(足を前にスイングしてくる時の膝の角度)は、疾走速度が高いほど大きくなる傾向が見られました!
”足を前にスイングしてくる時に、膝をあまり曲げない選手のほうが疾走速度が高いということです。”
https://www.jaaf.or.jp/pdf/about/resist/t-f/11iaaf_osaka.pdf#search=%27陸上+一流選手の動作%27より引用
振り戻し動作
振り戻し動作とは、前に出した脚が地面に接地するまでの動作のことを言います。
これは、疾走速度が高い100m選手は、振り戻し動作の速度が高いということが分かりました。
これに関係して、脚全体のスイング速度が高い選手は疾走速度が高いことが分かりました。
https://www.jaaf.or.jp/pdf/about/resist/t-f/11iaaf_osaka.pdf#search=%27陸上+一流選手の動作%27より引用
下腿(膝から下)角度
地面に接地した瞬間の下腿と地面の角度は、ほぼ直角に近い数値を示していました!
これは、意外と中高生の選手では見落としがちなポイントです。
この理論から考えられたものが「身体の真下に接地する」です!
ぜひ、実践で活用してみて下さい!
https://www.jaaf.or.jp/pdf/about/resist/t-f/11iaaf_osaka.pdf#search=%27陸上+一流選手の動作%27より引用
大腿(太もも)角度
この大腿角度というのは、地面から離れる瞬間の太ももと身体から真下に降ろした直線との角度のことです。
この角度が小さいほど疾走速度が高いという特徴が見られました!
つまり・・・
太ももは、あまり後方に振りすぎないほうが良いという可能性があります!
https://www.jaaf.or.jp/pdf/about/resist/t-f/11iaaf_osaka.pdf#search=%27陸上+一流選手の動作%27より引用
まとめ
世界トップレベルの選手の特徴
・ピッチ
・ももあげ動作
・引きつけ角度
・振り戻し・スイング速度
・下腿角度
・大腿角度
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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