短距離選手の理想のスタート姿勢

https://bunshun.jp/articles/photo/9319?pn=1トレーニングの科学
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短距離選手のスタート姿勢の科学的根拠

「スタート姿勢には、正解は存在しない。」

これは、一流選手の動作からも明らかになっています!

しかし、どのような条件があれば、素早いスタートダッシュをすることができるのかについては、物理的に考えれば分かっています。

今回は、その条件について説明していきたいと思います!
明日から試すことができる知識もあるので、ぜひ、スタート練習の参考にして下さい! 

良いスタートとは?

まず、はじめに短距離選手の目指すべきスタートというのは、何なのかについて再確認したいと思います。
いわゆる「良いスタート」というのは・・・

「スターティングブロックから素早く、遠くに飛び出る」

このために必要なのは、スターティングブロックから飛び出すために、前方向への速度を大きくしなければなりません!

まず、ここで勘違いしている人がいます。
素早く出ることばかりに意識して前方向への力を発揮できていない人がいます。

このような人は、
「2~3歩目までは強い人と同じくらいで走れる」
と言います。これは、間違っています!

正確には「2~3歩までは、速く足を回せている」だけです。

そのような人は、「前方方向への速度を高めるためのスタート」について考え直す必要があります!少し厳しい意見ですが、受け止めて改善していく必要があります。

https://paragon-style.com/archives/5404より引用

前方方向への速度を高める方法

これをしていくためには、理論的に考えて2つの重要な要素があります!スタートの練習をしていく際には、これから紹介する、2つのことを頭においてください。

「スターティングブロックに力を加える時間を長くする」

「スターティングブロックに大きな力を加える」

この2つの動作ができている人が、スタートダッシュが本当の意味で速い選手です!

これは、絶対です!

このことを十分に理解できていない選手が、「すり足スタート」をすることばかり練習をしているのを見ると、いつも残念だなと感じてしまいます!

何事もですが「本質」を見抜くべきです!
有名な選手がしているからするのではなく、どうしてその動きをしているのかということを理解することです!

では、それぞれの要素を高めるために必要なことを見ていきたいと思います!

https://mr-ty.com/athletics_training/1051745157.htmlより引用

力を加える時間を長くする

これをするためには、ブロックの設置方法について調整しなければいけません。

実際に、前後のブロックの位置を間隔が大きくなるほど、前方向への速度が上がることが分かっています!(主に力積という概念)

しかし、ここには注意が必要で、その間隔が広すぎてしまうと、逆にブロックにいる時間が長くなり不利になってしまいます。

スタートが遅くならないように、できる限り、前足と後足の間隔を広くすることが大切です!

※注意点
できる限り間隔を広げることは大切ですが、重心の位置に注意して下さい。重心が後ろすぎると、上方向へ飛び出してしまったり、反対に、前過ぎてしまうと、前方方向への速度が小さくなってしまいます!

https://2020.yahoo.co.jp/minnano2020/yahoo/70

https://2020.yahoo.co.jp/minnano2020/yahoo/70より引用

大きな力を加える

はっきり言ってこちらは単純です!

強い力を生み出すためのトレーニングをすれば良い。
加える時間を長くするための方法が技術的な要素と考えるならば、こちらは、体力的な要素であると考えて下さい!

短距離選手が、筋力トレーニングするべきである理由も、ここで分かっていただけましたか?
「短距離は、筋力トレーニングをしなくても勝てるというのは、昔の考え方」思って下さい!

※注意点
スターティングブロックの前足の位置が、スタートラインに近づきすぎてしまうと、足の力を発揮する能力が減少してしまうので、注意して下さい!前足の膝の角度は、90度よりも小さくならないように!

おまけ(ブロックの角度)

ブロックの角度についても、実は前方向への速度と関係があるということが分かっています。

前足のブロックの角度が鋭角(低くする)ほうが前方向への速度が高くなったという研究結果も示されています。

後足のブロック角度についても鋭角(低くする)ことが望ましいとされています。しかし、前足よりは、少し角度を抑えておくことが重要であると考えられています!

これらは、関節が力を発揮できる条件から考えられており、信頼性が高い情報です!


まとめ

「本質」を見抜いたトレーニングが重要である

力を加える時間と加える力の大きさが大切

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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