〜やり投げの「ブロック動作」を100%理解できる解説〜
みなさん、このような悩みを抱えていませんか??
やり投げをしていている初心者から上級者の人たちの中で、正しいブロック動作を知っている人はどれだけいるだろうか?
この記事を読んで、ブロックについて正しい理解を身に着けて、練習に取り組みましょう!
ブロック動作とは??
助走をして投げる直前に、前足を前方の地面に突っ張る動作のことです。
動画では、49秒の動作です。
紹介する論文
「Biomechanical analysis of the javelin at the 2005 IAAF World Championships in Athletics」
この論文は、Murakamiらによって書かれた論文です。この論文の調査が行われたのは、2007年に大阪世界陸上が行われる、前の大会です。この時期から、やり投げ種目の中でテロ・ピトカマキなどのスター選手が出てくる”やり投げ全盛期”であり、非常にレベルも高い試合でした。
https://tomo.run/doha-worldchampionship-timetableより引用
論文の内容
目的
研究の目的は、2005年の世界陸上やり投げ決勝進出者の動作を分析して、共通の特徴を見つけることでした。
方法
世界トップレベルの選手の投げる動作を撮影して、バイメカニクス的な分析を行って共通点を明らかにしました。
結果
世界トップレベルの選手は、ブロック動作時に前足の膝を伸ばしている状態に維持することで、ヤリに助走の速度を上乗せしているという共通点が見られました。
なぜ、膝を伸ばしている状態を維持するブロックが、ヤリの助走速度を上乗せすることにつながるのか?
これは、慣性の法則が影響しているということが考えられます。
慣性の法則とは?
物体に外部から力がはたらかないとき、もしくは、はたらいていてもその合力が 0であるとき、静止している物体は静止し続け、運動している物体はそのまま等速度運動を続ける。
これを簡単に説明することができる例があります。
手のひらの上に棒を立てながら、走っているとします。
走っている動作を急に止めてみてください。どうなりますか?
手のひらの上に乗った棒は前に倒れます。
→体は止まっているが、棒は前に進み続けるということです!
やり投げのブロック動作と慣性の法則
やり投げでは、助走を行って、そのスピードを活かして投げます。
ブロック動作をすることによって、
下半身のスピードは低下しますが、それに伴って上半身は進行方向に進みます。
→これは、先程の例に例えると、下半身が手のひら、上半身が棒です。
このことを考えた上で、新井選手のスローモーション動画を参考にしてみてください。ブロックと同時に下半身がしっかり止まって、上半身が動き出しています。
ブロック動作の練習方法
私自身、ブロック動作を向上させるためには、2つの方法があると思います。
むしろ、それ以外に考えられません!
筋力トレーニング
1つ目は、筋力トレーニングです。いくら速い助走をしたところで、ブロック動作で止まらなければ、意味がありません!
私は、やり投げでは走る能力も重要であると考えていますが、それ以上に止まる能力は必要不可欠なものであると考えています。
ここでは、2種類のトレーニングを紹介したいと思います。
スクワット
投てき選手では、高重量が扱えなければいけない理由は、先程説明したとおりです。それらの能力を育成するために、同条件を揃えなければいけません。
スクワットは、地面からの衝撃に耐えるトレーニングと捉えて実行してください。
デッドリフト
スクワットの説明でもしたことと同じなのですが、デットリフトでは、臀部と言われるお尻を鍛えやすい特徴があります。衝撃を受け止める中心は、股関節になります。となれば、その周辺を鍛える必要性も理解できると思います。
これらのトレーニングをするために、バーベルやスクワットが必要になると思います。おすすめのトレーニング器具を紹介しておきます。今、現在、非常に安くなっているのでおすすめかも知れません!
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しかし、なかなか家のスペースを考えると導入できない人もいるかも知れません!そのような人は、少し重めのメディシンボールを真上になげることで、同程度の負荷をかけることができます!
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技術トレーニング
もう一つは、技術トレーニングです。こちらについては、みなさんも取り組んでいると思います。特におすすめの練習方法について説明していきたいと思います。
やり壁刺し
下の動画の1分13秒からです。
この動作において、しっかりとブロック時の前足を突っ張るイメージを付けていくことが有効であると思います。これは、上半身の技術トレーニングとしてよく活用されているのですが、ブロック動作の練習にもなります。このときにしっかりと形を作ってから、ブロックを意識して投げる練習につなげると、より効果的です!
メディシンボール投げ
これは、普通に助走をして、ブロックをして小さなメディシンボールを投げる練習です。これが、なぜ有効であるかというと、実はうまくやり投げでブロックできない人は、ヤリを意識しすぎることで、ブロック動作に集中できていない事が多くあります!
ブロック動作にのみ意識して、投げ練習を行い、意識を慣らしていくことが重要です。また、上半身の筋力トレーニングにもなって一石二鳥です!
小さなメディシンボールは、買っておいても収納する場所も取らず、どこでも投げることができるので重宝します!重さは、やり投げよりも少し重い1kgぐらいがおすすめです!
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まとめ
・世界一流選手は、ブロック動作に共通点があった!
・ブロック動作は、慣性の法則だった!
読んでいただきありがとうございました。
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