もも上げをする意味を知るべし!
陸上部に関係なく、体育の時間に言われたことがありませんか?
もっと足を上げて!!
もっと膝を上げて!!
「もも上げ」という動作のことですね。
ここで大切なのは、ももを上げることではありません!
もも上げトレーニングの”本当のねらい”について解説していきます。
もも上げ動作とは?
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO30193220Y8A500C1000000/?page=2より引用
もも上げとは、膝を高く上げて、太ももを股関節と90度ぐらいまで上げる動作のことです。
ウォーミングアップなどによく取り入れているトレーニングですね。
走るための推進力は何から生まれているのか?
もも上げトレーニングについて説明する前に、どうすれば速く走れるのかについて説明していきたいと思います。
どうすれば前に進むのか?ということです。
全ての走る動作に共通していることです。
説明できるキーワードとしては、地面反力というものが大きく関係しています。
この地面反力というのは、陸上選手がよく言う「地面から受ける反発」のことを言います。
地面からの反発って何?
これを説明するためには、例を考えて説明するとわかりやすいと思います。
https://www.zeroone.fun/posts/6089181/より引用
友達と正面に立って手押し相撲の形をとります。
次に、相手の手めがけて思いっきり力を加えて押します。
相手は、押された方向に向かって力を受けます。
それと同時に、自分が押したのにも関わらず、自分の方向にも力を受けます。
これを、物理の法則では、作用・反作用の法則と言います。
この法則こそが、地面からの反発を説明するために重要です。
https://studyphys.com/tl-of-motion/より引用
推進力と地面反力の関係
どうしたら速く走れるのかについて分かってきましたか?
では、もう少し詳しくやっていきましょう!
https://sprint-condition.info/category1/entry22.htmlより引用
この図を見てください。
さきほどの作用・反作用の法則について考えてみましょう。
地面に加えた力が地面に作用した力であり、それに対して、地面から跳ねかえってくる力(反作用)が存在しています。
地面から跳ね返ってくる力=前方向への推進力
ここまで理解できれば、もも上げのトレーニングのねらいも少し見えてきましたか?
もも上げトレーニングのねらい
速く走るためには、地面から跳ね返ってくる力を大きくすれば良いということです。
もも上げをウォーミングアップや、技術練習として取り入れていくときのねらいは、「地面から跳ね返ってくる力を大きくする」ことにあります。
地面から跳ね返ってくる力は、どうしたら大きくなるか?
これは、非常にシンプルです。
作用・反作用の法則を思い出してみてください!
反作用は、作用される力の大きさと同じ力が反対方向に跳ね返ってくる。
地面から跳ね返ってくる力を大きくするためには、地面に加える力を大きくすれば良い!
もも上げトレーニングをどのようにすれば良いか?
まず、もも上げトレーニングという名前自体、私は間違えていると思っています。
正解は、もも降ろしトレーニングだと思います。
地面に大きい力を加えるためには、地面に向かって大きな力で足を振り下ろす必要があります。
もも上げは、ももを上げるのではなく、足を素早く地面に振り下ろすべきです。
まとめ
ももを上げる意識よりも、素早く振り下ろすことが重要
ここまで見ていただきありがとうございました。
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